平成29年4月18日(火) 午前10時より〈御本殿にて〉
桜花の香る春うららかな4月18日には鎮花祭が盛大に斎行されます。
祭典には拝殿に於いて、雅楽の厳かな調べにあわせて巫女による浦安の舞が優雅に奉奏されます。
古来、花の散るのに伴って疫病が蔓延すると考えられ、鎮めるために行われてきたのが「鎮花祭」です。
古代より当宮の周辺地域は日照り(ヒヤケ)の地として知られており、それがために滾々(こんこん)と湧き出て止まない御蔭山の水は、この地域に住む人々をして生活を守らしむるに不可欠な水として、自然と大神様の御恵みによるものだと認識され、御神水と崇められるようになりました。
しかし一度旱魃がおこると御神水に依存するだけの生活は困難であり、そのたびに祈雨の願いが捧げられてきました。
これが現在、鎮花祭の後に奉納される出雲風流花踊りであり、雨乞い神事あるいはその願済ましが起源であったと伝えられています。
長禄三(1459)年の『出雲大神宮文書』によると、「雨悦風流」が行われていた事が知られ「任先規」とある点、同年以前より雨乞い神事があったと想定されます。
明和4(1767)年には大旱魃がおこり、花踊だけではなく、様々な装束に身を包んだ練物が行われ、雨乞いを祈願しました。
その様相を現代に残すのが上図の『丹州馬治(馬路)村花踊練物番附』で、過去最大の練物であったと考えられています。
装束は「京都室町さわら木町ゑちご屋」から借り受けた事が記されており、行列の最後列に花踊の集団「花笠人数三百十五人」と、その規模の大きさを呈しています。
この版木は現存しており、花踊に用いられる太鼓の皮にも刷られています。
▲千年宮鳥居前(表参道)にて看板・神社周辺にのぼりを掲げています
鎮花祭当日は大駐車場をご用意しておりますが、例年大混雑します
(正面及び西側駐車場は関係者専用駐車場です)
JR亀岡駅北口と出雲大神宮を往復する「無料シャトルバス」でお越しください
※道路状況によって遅延する場合があります
午前10時
御本殿にて祭典
午前9時頃迄に社務所にて受付頂き、お手水をお済ませ下さい
午前11時30分~
拝殿にて奉納行事
出雲風流花踊り(府登録無形民俗文化財)
シテ方観世流 緑幸会
あわの歌 創作歌舞奉納
天麻那舞
英信流北摂会 居合道
日本舞踊 川勝流
伊勢大神楽
太鼓 阿修羅
(順不同・変更の場合あり)