京都新聞<丹波版> 令和3年1月16日(土)朝刊 22面掲載
小正月の1月15日には粥占祭が斎行されます。
この神事は古くから当宮に伝わっており、前夜神饌所で宮司による火入れ神事(浄火)が行われた後、秘伝の方法により竹筒の中に小豆を混ぜ、粥を炊き上げます。筒の中に入っている米と小豆の量で豊作吉凶を占い、筒中の小豆が少なく米がたくさん詰まっているほど、収穫が期待されると言い伝えられています。
豊作か不作か、その判断は各人に委ねられますが、昔から“当たる”と評判で、農業が盛んに行われていた戦前までは、丹波一円から多くの参拝者が訪れていました。